"サイクロン"

堤聖也

Seiya Tsutumi
13 0 3
(8KO)

プロフィール

国籍JP
生年月日1995-12-24
構えスイッチ
身長166 cm
リーチ164 cm
主戦階級バンタム級
所属ジム角海老宝石ボクシングジム

バイオ

堤聖也は1995年12月24日生まれ、熊本県熊本市出身のプロボクサーです。現在は角海老宝石ボクシングジムに所属し、WBA世界バンタム級王者として活躍しています。入場曲にステッペンウルフの「Born to Be Wild」を使用し、リング上では情熱的なファイトスタイルを見せています。

九州学院高校時代から頭角を現し、高校選抜で優勝を果たしました。その後、平成国際大学に進学してアマチュアキャリアを積み、101戦84勝17敗という優秀な成績を残しています。2018年2月にB級プロテストに合格すると、同年3月27日のプロデビュー戦では初回KO勝ちという鮮烈なスタートを切りました。当初はワタナベボクシングジムに所属していましたが、2019年9月に現在の角海老宝石ボクシングジムへ移籍しています。

プロ転向後は着実にキャリアを重ね、GOD’S LEFTバンタム級トーナメントでは準決勝を不戦勝で突破し決勝に進出しました。2020年1月の決勝では中嶋一輝と対戦し、8回引き分けとなったものの、特別ルールにより準優勝という結果に終わっています。同年10月には元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾と対戦し、10回引き分けという接戦を演じました。この比嘉との対戦は後に因縁の再戦へとつながることになります。

2022年6月23日、堤のキャリアに大きな転機が訪れました。後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチで王者の澤田京介と対戦し、8回47秒TKO勝ちで王座獲得に成功したのです。初防衛戦では大嶋剣心を9回2分42秒TKOで退け、2度目の防衛戦では南出仁との間で試合前から火花を散らす展開となりました。南出が「ベルトを磨いて待っとけ」と挑発すると、堤も「寝言は寝て言えといいたい」と応戦し、試合では7回1分41秒TKO勝ちで防衛に成功しています。

2023年には大橋ボクシングジム興行の「モンスタートーナメント」に参戦しました。準決勝では増田陸と対戦し、4回に眉間をカットして大量出血するアクシデントに見舞われながらも、その後のラウンドを耐え抜き10回判定勝ちで決勝進出を果たしました。同年12月26日、有明アリーナで行われた井上尚弥対マーロン・タパレス戦の前座として穴口一輝との決勝戦が組まれ、10回判定勝ちでトーナメント優勝と優勝賞金1000万円を獲得しました。しかし、この試合直後に穴口が控室で意識を失い、右硬膜下血腫の緊急手術を受けたものの、2024年2月2日に死亡するという痛ましい事態が発生しました。

世界挑戦を見据えて2024年1月6日付で日本王座を返上した堤は、同年7月に世界前哨戦としてウィーラワット・ヌーレと対戦し、4回1分13秒TKO勝ちを収めました。そして2024年10月13日、有明アリーナでWBA世界バンタム級王者の井上拓真とのタイトルマッチに臨みました。この対戦はアマチュア時代から12年ぶりの再戦となり、10回にスタンディングダウンを奪うなど優位に試合を進め、12回判定勝ちで王座奪取に成功し、アマチュア時代の雪辱も晴らしました。

初防衛戦は2025年2月24日、4年4ヶ月ぶりの再戦となった比嘉大吾との一戦でした。9回に左フックでプロキャリア初のダウンを奪われるなど、両者ともにダウンの応酬となる激戦を展開し、12回完全引き分け判定となりました。決着はつかなかったものの、王座の初防衛には成功しています。

その後、WBAは堤と暫定王者アントニオ・バルガスとの団体内王座統一戦を指令しましたが、堤が2年前から抱えていた左目の病気の治療のため2025年5月に手術を行ったことを公表し、同年5月17日付で休養王座に認定されました。世界王座を保持した日本人ボクサーが休養王座に認定されたのは清水智信、亀田興毅に次いで3人目という記録となりました。

2025年12月17日、両国国技館でWBA世界バンタム級暫定王者のノニト・ドネアとの団体内王座統一戦が実現しました。この試合は当初バルガスとの対戦が予定されていましたが、バルガスの母親の死の影響により、バルガスが休養王座に認定され、堤が正規王座に復帰したことで実現した一戦でした。堤は12回2対1の判定勝ちでドネアの暫定王座を吸収し、王座統一と2度目の防衛に成功しました。2026年4月にはバルガスとの団体内王座統一戦が予定されていましたが、ドネア戦で負った傷が完治していないことから延期となっています。

プロ戦績は16戦13勝8KO無敗3分という優秀な成績を誇り、アマチュア時代の101戦84勝17敗と合わせて豊富な経験を持っています。獲得タイトルはB級トーナメント2018バンタム級優勝、GOD’S LEFTバンタム級トーナメント準優勝、第75代日本バンタム級王座、バンタム級モンスタートーナメント優勝、そして現在保持するWBA世界バンタム級王座と多岐にわたります。世界王座は1期目に1度防衛後休養王座に認定され、正規王座復帰後の2期目で1度防衛しており、今後のさらなる活躍が期待される日本ボクシング界の重要な存在となっています。